AGRI WORKS[コーヒー豆 THAILAND]

■コーヒー豆 THAILAND

タイコーヒーの由来
タイ最北端の山岳地帯、ラオス、ミャンマーが国境を接するエリアは、別名「ゴールデントライアングル」と称され、かつては非合法の麻薬の栽培地域として知られていた。当時タイ北部の山岳地帯では、アヘンの原料となるケシの栽培が主な収入源。それにより治安が著しく悪化し、大量の森林伐採や焼畑などで森や水源が枯渇。貧困問題も深刻化していた。
そんな状況を目の当たりにしたタイ王室は、1988年にあるプロジェクトを発足。
この地域に住むアカ族やラウ族、シャン族などの少数山岳民族の文化を守りつつも、社会的、また経済的に生活を安定させ、森林を再生させるという、人と自然が共存しながら発展することを目的とした計画である。
プロジェクトのひとつにコーヒー栽培がある。同プロジェクトを立ち上げた中心人物は、現国王(プミポン国王)のお母様であるソンワーン皇太后。タイ王室が資金を提供し、ケシに代わる収入源となりうるタイコーヒーの栽培をはじめたのが最初です。
そして今では、タイコーヒーの生産高が年40,000トンを超えるまでに成長しただけでなく、味も世界のスペシャリティコーヒーに勝るとも劣らない深い味わいがあります。以前は、タイコーヒーの知名度がまだ低いことから、力の弱い小規模生産者たちは、仲買行商や大手食料品会社に買い叩かれ、生活に十分な現金収入を確保するのも困難な状況が続いてきました。しかし最近になって名実ともに高い評価を得るようになりました。
タイ国内では「ドイトン」「ドイチャン」「ドイカン」などのブランドで販売され、市街地や空港内でコーヒーショップが出店し、多くのタイ人に国産の味で親しまれております。

【THAILAND】コーヒー豆生産工程
【STEP@】水洗式精製(ウォッシュド)
コーヒー豆 THAILANDコーヒー豆 THAILANDコーヒー豆 THAILANDコーヒー豆 THAILAND
12月から豆を収穫いたします。
収穫は全て手摘みで行います。豆をきれいな山の湧き水にて3回洗います。水槽内で異物や欠点豆などを除去したウオッシュト豆の外皮と果肉を果肉除去機で取りさり、パーチメントに分離します。そのパーチメントをさらに発酵槽に半日から一日入れ、残された果肉やヌメリを取り除き、再度洗い場できれいに洗います。除去した果肉は有機栽培用の堆肥に利用されます。
【STEPA】乾燥機をいっさい使わない天日乾燥
コーヒー豆 THAILANDコーヒー豆 THAILANDコーヒー豆 THAILANDコーヒー豆 THAILAND
天然ミネラルウォーターでよく水洗いした豆を、数日間天日乾燥します。この間に雨が降れば、豆は発酵の危機に陥りますが、 当園は雨季と乾季がはっきりと分かれているので、その心配はありません。しかし、蒸れてカビなどが発生するのを防ぐために毎日 2時間おきに攪拌します。その作業を一つのロットにつき2週間近くも続けるのですから、大変な労力が要ります。しかし、この サンドライを充分行うことによってコーヒー豆としての完成度が高まり、透明感のある甘い香りが増大します。
【STEPB】コーヒー豆の保管、グリーン豆に加工
コーヒー豆 THAILANDコーヒー豆 THAILANDコーヒー豆 THAILANDコーヒー豆 THAILAND
十分乾燥した後、パーチメントの状態で熟成させるため、麻の袋に入れてストックいたします。(風とうしのよい日のあたらないところで保管いたします。)
注文が入ってから、パーチメントの状態のコーヒー豆を、グリーン豆に加工いたします。
【STEPC】人間の手によるグリーン豆の選別
コーヒー豆 THAILANDコーヒー豆 THAILANDコーヒー豆 THAILANDコーヒー豆 THAILAND
グリーン豆を人間の手による手選別をいたします。(一番面倒で困難な作業ですが、これが豆のグレードを図るとても重要な作業です。)
手選別されたグリー豆を50キロ入れの袋に収納します。
輸入後のコーヒー豆の管理
日本に輸入された生豆は倉庫内で厳重管理
コーヒー豆・タイランドコーヒー豆 THAILANDコーヒー豆 THAILANDコーヒー豆 THAILAND